現在、茨城県が大強度陽子加速器計画(J-PARC)の物質・生命科学実験施設に建設を進めている 飛行時間型パルス中性子単結晶回折装置「茨城県生命物質構造解析装置」についての 国際ワークショップが "New Neutron Diffractometer, BIX-P1 Type for Biological & Chemical Crystallography" と 題して平成19年3月7, 8日に開催されることになりました。
このワークショップでは本装置の開発・建設状況、 米国の次世代パルス中性子源SNSにおける単結晶回折装置に関する話題のほか、 中性子回折を利用した生命科学や化学に関する最先端の研究についても 多数の講演を予定しています。
また、本ワークショップ開催に合わせ、会期前後に関連するイベント(茨城大院・特別講義、J-PARC見学会)を予定しています。 詳しくは Program をご覧下さい。
What's New
- 平成19年3月1日(木): 座長を追加(プログラム)
- 平成19年2月19日(月): 国内招待講演者の変更(JAEA黒木氏からJAEA安達氏へ)
- 平成19年2月14日(木): プログラム(8日)時間変更、申し込み締切情報追加
- 平成19年2月7日(水): 日本語ページ公開
Program
招待講演者
海外(以下、敬称略)
- Arthur J. Schultz (米アルゴンヌ国立研究所)
- Pappannan Thiyagarajan (米アルゴンヌ国立研究所)
- Jon Cooper (英サウスハンプトン大)
- Hongliang Xu (米ハウプトマン・ウッドワード医療研究所)
- Michael Blaber (米フロリダ州立大)
国内(五十音順)
- 安達 基泰 (原子力機構・量子部門)
- 石川 卓哉 (茨城大・院理工)
- 木下 誉富 (大阪府大・院理)
- 清谷 多美子 (昭和薬科大・薬)
- 黒河 博文 (東北大・多元研)
- 田代 孝二(豊田工大・院工)
- 茶竹 俊行 (京都大・原子炉)
- 藤田 誠 (東京大・院工)
- 山村 滋典 (北里大・理)
また、茨城県を代表して林真琴技監に閉会の辞をお願いしています。
ワークショップ (3月7, 8日)
1日目 (3月7日)
- 13:00-13:10 - Opening Address (Nobuo Niimura)
- 13:10-15:00 - Introduction of IBARAKI Biological Crystal Diffractometer
(Chair: Nobuo Niimura)
-
Overview
-
Neutron Guide Tube and Optics
-
Software I
-
Software II & Detector System
-
Shieldings & Others
-
- 15:00-15:30 - Coffee Break
- 15:30-17:00 - MaNDi, Topaz and Softwares
(Chair: Ichiro Tanaka)
-
Current Status of the MaNDi instrument at the SNS
-
Using ISAW for the Analysis of Time-of-Flight Single-Crystal Neutron Diffraction Data
-
- 17:00-18:30 - Discussion (Chair: Nobuo Niimura)
- 19:00-20:30 - Banquet
2日目 (3月8日)
- 10:15-12:00 - Neutron Protein Crystallography I
(Chair: Motoyasu Adachi)
-
Neutron protein crystallography in Europe − facilities, examples and future prospects
-
Neutron Crystallographic Analysis of Human Deoxyhemoglobin
-
A Neutron Crystallographic Analysis of a Cubic Insulin at pD 6.6
-
Ultrahigh-resolution Crystal Structure of Subtilisin ALP I
-
- 12:00-13:30 - Lunch
- 13:30-14:35 - Neutron Protein Crystallography II
(Chair: Ryota Kuroki)
-
Solvent structure in protein engineering of human fibroblast growth factor-1
-
Crystal growth and preliminaly neutron diffraction study of ADP-ribose pyrophosphatase
-
- 14:35-15:15 - Neutron Diffraction for Drug Design
(Chair: Toshiyuki Chatake)
-
Prospects of Neutron Crystallography and Structural-Based Drug Design
-
Necessity and Expectation to the Application of Neutron Crystal Structure Determination and J-PARC to Drug Development − Approach from Small Molecules
-
- 15:15-15:40 - Coffee Break
- 15:40-17:20 - Data Analysis, Neutron Diffraction for Organic Molecules and Polymers
(Chair: Tomoji Ozeki)
-
Recent Advances in Neutron Phase Problem
-
Structural Refinement of Industrially-Important Crystalline Polymers on the Basis of Wide-Angle Synchrotron X-ray and Wide-Angle Neutron Diffraction Data Collected for Uniaxially-Oriented Samples of Hydrogenated and Deuterated Species
-
A Molecular Ice Enchlathrated in a Self-Assembled Cage
-
Dynamic Figures of Crystal Water Molecules in Nucleotide Hydrates Studied by Neutron and X-ray Analyses
-
- 17:20-17:30 - Closing Address (Makoto Hayashi: Ibaraki Pref. Gov.)
(注)斜体で書かれたタイトルは暫定的なものです。
茨城大院・特別講義 (3月6日)
Prof. Hongliang Xu (Website)による結晶学的位相問題の直接法を主題とする特別講義です。 三つのテーマ (1) 基礎理論、(2) アルゴリズム、(3) 実践を各一時間ずつに分けて行います。
- 日時: 平成19年3月6日 13:00-16:00(暫定)
- 場所: 茨城大学・日立キャンパス 総合研究棟8F 会議室
- 講演者: Prof. Hongliang Xu
- 講演題目: Direct Methods of Crystallographic Phase Problem
J-PARC見学会 (3月9日)
建設中のJ-PARC施設を見学します。J-PARCおよび施設詳細については公式 Web サイトをご覧下さい。
- 日時: 平成19年3月9日 9:00-12:00
- 場所: 日本原子力研究開発機構・東海研究開発センター
- 内容: J-PARC 物質・生命科学実験施設 (MLF) および 50GeV リング内の見学
送迎バスが運行されます。ご利用になる場合はあらかじめお知らせ下さい。
【行き】 | 9:00 | 日立駅前(ホテル日航日立前)発 |
---|---|---|
10:40 | 日本原子力研究開発機構着 | |
【帰り】 | 11:30 | 日本原子力研究開発機構発 |
11:40 | 東海駅着 | |
12:30 | 日立駅着 |
懇親会 (3月7日)
- 日時: 平成19年3月7日 19:00-20:30
- 場所: 未定(日立駅付近)
- 会費: 3000円程度
Access
日立シビックセンター (ワークショップ会場)
日立駅西口を出て左(南)に2〜3分です。
会場名: | 日立シビックセンター |
---|---|
部屋: | 501号室 |
住所: | 〒317-0073 茨城県日立市幸町1-21-1 |
電話番号: | +81-294-24-7711 |
FAX: | +81-294-24-7970 |
URL: | http://www.civic.jp/ |
- 東京都心から: 上野駅からJR常磐線特急スーパーひたち、フレッシュひたちでおおよそ60〜80分です。日立駅で下車してください。
- 成田空港から: 高速バス「ローズライナー」が成田空港から発着しています。終着日立駅(ホテル日航日立前)までおおよそ三時間です。会場の日立シビックセンターはホテル日航日立の道を挟んで目の前です。
車でのアクセスは日立シビックセンターの Web サイトを参照してください。
http://www.civic.jp/access/access.html
茨城大・日立キャンパス (特別講義会場)
以下の茨城大学 Web サイトの「交通アクセス」を参照してください。
http://www.eng.ibaraki.ac.jp/access/index.html
日本原子力研究開発機構 (J-PARC見学会会場)
以下の日本原子力研究開発機構 Web サイトを参照してください。
http://www.jaea.go.jp/12/map/map-022.html
Registration
参加申し込み要項
以下の項目について記入し、下記申し込み先まで E-mail 等でご連絡ください。
- 氏名
- 所属
- 職位・学年
- 連絡先住所、電話番号
- 専門分野もしくは興味のある分野(任意)
- 3月7日の懇親会(参加・不参加)
- 3月6日の茨城大院・特別講義(参加・不参加)
- 3月9日のJ-PARC見学会(参加・不参加)
参加の場合は送迎バス利用予定の有無、希望乗降場所
参加費
無料
申し込み締め切り
J-PARC見学会に参加される方は2月28日まで、 懇親会に参加される方は3月5日までにお申し込み下さい。なお、会議の参加のみでしたら当日でも申込可能ですが、会場の準備のため、できるだけ早めにお願いします。
申し込み先
(%)を@マークに読み替えてください。
Accomodation
会場付近のホテルは以下のとおりです。
About the Workshop
主催
茨城県生命物質構造解析装置開発プロジェクトチーム
共催
後援
- 茨城県 (Website)
- 日本原子力研究開発機構 (JAEA) (Website)
- ヒューマンフロンティアサイエンスプログラム (HFSP) (Website / International website)
協賛
- J-PARC − 大強度陽子加速器計画 (Website)
組織委員会
- 田中 伊知朗
茨城大学工学部 生体分子機能工学科
- 新村 信雄
茨城大学大学院理工学研究科 粒子線応用科学専攻
-
栗原 和男
日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
生体分子構造機能研究グループ
- 大原 高志
日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
生体分子構造機能研究グループ
- 日下 勝弘
日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
パルス中性子装置開発研究グループ
- 細谷 孝明
日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
パルス中性子装置開発研究グループ
問い合わせ先
- 田中 伊知朗 (茨城大)
E-mail: i.tanaka(%)mx.ibaraki.ac.jp
TEL: +81-294-38-7093 - 細谷 孝明 (原子力機構)
E-mail: hosoya.takaaki(%)jaea.go.jp
(%)を@マークに読み替えてください。